孫子に学ぶ情報セキュリティ 孫氏の兵法を切り口にした情報セキュリティ対策

孫氏の兵法を切り口にした情報セキュリティ対策

『孫子』は、2500年前の中国春秋時代に生まれた、最古にして最強の兵法書です。戦史研究の結果から、戦争に勝つための原理原則を分析して作られており、兵法書としてはもっとも著名なものとされています。
現在の情報化社会において、情報セキュリティ事件・事故による被害が問題視されており、情報セキュリティ対策が重要視されています。この情報セキュリティ対策は、2500年前から語り継がれる『孫子』の観点から見て、経営にどれほど重要なものなのでしょうか。
情報セキュリティ事故の被害に遭う前に、情報セキュリティ対策の重要性をきちんと認識し、対策を講じていただくことは大事なことです。“『孫子』に学ぶ情報セキュリティ”では、『孫子』により説かれた言葉を例にあげ、情報セキュリティについてきちんと認識した上で、手を打つために心がけるべきことをご紹介します。

やるときは一気呵成に!小出しでは意識改革につながらない。
選択と集中が勝利の秘訣。思い切った対策でセキュリティ性を高めましょう。
大企業は小集団を多数作り、セキュリティ意識を浸透させよ。
末端まで浸透する仕組みと、自動的に統制のとれる組織を作りましょう。
面倒くさい!との反論も覚悟してセキュリティ対策に取り組め。
情報セキュリティ対策の長所と短所。どちらもバランスをとって進めていきましょう。
セキュリティ管理も、数値目標があるとPDCAがよく回る。
目標を「数値」に置き換えPDCAを回していくことが肝要です。
現地・現物・現実の3現主義をセキュリティにも取り入れよ。
経営者による現場の把握も大切。現場のセキュリティの状態を把握できる仕組みを。
道具を持たせると、社員のセキュリティ意識は高くなる。
ハードウェア、ソフトウェアの導入のみならず、目に見えるものでも意識改革を。
セキュリティ対策は日進月歩。これで十分と思ったら負け。
情報セキュリティ対策は水の如く、最新の動向にあわせて改善していきましょう。
セキュリティの事後対応はとても大変。先手先手で準備せよ。
隙の無い先手先手の情報セキュリティ対策が自然と敵を遠のけます。
セキュリティは明日よりは今日、今日よりも今すぐ実行を!
情報セキュリティ対策に100%はない。早めの対策と日々の改善を。
いつ攻められてもいいように守りを固める。すると、敵が離れていく。
ぬかりのない情報セキュリティ対策は敵を自然とよせつけません。
守りを固め不安をなくす。攻めるのは、それからだ。
大切な顧客を守るために、攻めの活動を支えるために、情報を守る体制を固めましょう。
兵法に学ぶ情報セキュリティの五原則
知識として知っているだけでなく、実際の日々の取り組みから社員の意識を高めましょう。
『百戦危うからず』のために
セキュリティ対策は職場のネットワークを調査し、実態を把握することから始まります。
酒井英之氏

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経営戦略部長兼プリンシパル
酒井 英之

慶應義塾大学経済学部卒業後、ブラザー工業入社。
27歳のとき、仲間と広告会社を興すものの事業に失敗。このときの教訓を生かすべく、経営コンサルタントに転身。
「目標達成なくして人材育成なし」をモットーに、成果を出すコンサルティングにこだわり続け、指導した先は300社以上。
主な著書に『スーパー上司力!』(アーク出版)、『稼ぐチームのつくり方』『勝ち組になる会社・なれない会社』(以上、PHP研究所)など。 経済産業大臣認定 中小企業診断士。

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