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公開日2024.03.15更新日2024.04.25

マルウェア対策は万全に! 具体的な対策法を解説

著者:Sky株式会社

マルウェア対策は万全に! 具体的な対策法を解説

近年、企業や団体がマルウェアを用いたサイバー攻撃の被害に遭うケースが急増しています。ウイルスをはじめとするマルウェアの脅威に備えることは、あらゆる組織にとって急務といえます。今回は、マルウェアの概要や被害の例、主な感染経路などについてわかりやすく解説。マルウェアの脅威に備えるための対策や、万が一マルウェアに感染した場合に行うべきことも併せてご紹介します。

マルウェアによる被害の

マルウェアに感染すると、組織にとって重要な情報が外部に流出したり、窃取されたりする恐れがあります。さらに自社が被害に遭うだけでなく、感染した端末が乗っ取られ、別会社へのサイバー攻撃に悪用される可能性もあるため油断は禁物です。マルウェアによる具体的な被害例は下記のとおりです。

マルウェアによる主な被害の例
・PCに保存していたデータが消失したり、改ざんされたりする
・個人情報や機密情報が盗まれる
・DDoS攻撃などを行うための、サイバー攻撃の踏み台として悪用される
・クレジットカード情報などの金融データが盗まれる

効果的なマルウェアの対策方法

マルウェアへの感染を未然に防ぐには、「仕組み」と「人」の両面から対策を講じていく必要があります。マルウェア対策の中には相応のコストがかかるケースもありますが、対策が不十分なまま放置された場合、顧客情報の流出など深刻な事態を招きかねません。実際、そのような事態に陥り、組織としての信頼が低下したことで業務停止に追い込まれたり、業績悪化を招いたりした事例も見られます。マルウェア対策は必要経費と捉えて対策を講じることが大切です。ここでは、組織が講じておきたいマルウェアの対策方法をご紹介します。

OSやソフトウェアを常に最新状態にする

OSやソフトウェアのアップデートを実行し、常に最新状態に保つことは、マルウェア感染を防ぐために欠かせない対策です。OSやソフトウェアのアップデートプログラムには、新たに発見された脆弱性の解消を目的としたものがあるため、最新バージョンが配布されたら速やかにアップデートすることをお勧めします。

不要な無料ソフトウェアはインストールしない

業務に必要ない無料ソフトウェアなどは、インストールしないよう徹底することが重要です。インターネット上には無料のソフトウェアが数多く提供されていますが、開発元が不明確なケースも多いため注意が必要です。従業員が勝手にインストールしないよう、システム管理者がインストール操作を制限するのも一つの方法です。

ダウンロード版の購入は公式サイトから行う

ソフトウェアのダウンロード版を購入する際は、必ず提供元企業の公式サイトから購入することが重要です。有名なソフトウェアであっても、海賊版など正規の製品ではない可能性もあるため注意しましょう。

不審なメールに注意する

送信元が不明なメールはできるだけ開かず、メールに添付されているファイルもダウンロードしてはいけません。メール内にURLがあった場合、URLの文字列を確認し、少しでも不審な点が見られた場合には、クリックしないようにすることが大切です。

データの送信・受信は、安全なクラウドや暗号化を利用する

データをやりとりする際には信頼性の高いクラウドサービスを利用し、データを暗号化しておくことが重要です。クラウドサービスの中には、初期状態でデータの暗号化が有効になっているものも多く見られます。メールでのデータのやりとりはマルウェア感染につながる可能性もあるため、データの送信・受信には安全性の高いクラウドサービスを利用するのも一つの方法です。

マルウェアの脅威情報を定期的に収集する

マルウェアに関する脅威情報は、短いスパンで更新されていきます。以前は有効とされていた対策が、短期間のうちに効果を失ってしまうケースも決して珍しくありません。マルウェアの脅威情報を定期的に収集し、常に最新情報に基づく対策を講じましょう。

ログイン認証を強化する

ログイン認証を強化しておくことも重要です。推測されにくく複雑なパスワードを設定した上で2段階認証を活用するなど、第三者が容易にアクセスできない仕組みを構築する必要があります。特に、パスワードの使い回しを禁止するなど、遵守すべきルールを策定していくことも大切です。

ツールでログの取得・監視を行う

なりすましや乗っ取りによる攻撃者の侵入やマルウェアへの感染を防ぐには、操作ログなどの取得と監視を徹底する必要があります。そのため、不審な操作が行われた際にアラートを発出したり、アクセスを遮断したりできるツールを導入することもお勧めです。

バックアップから正常な状態に戻す手順やマニュアルを整備する

万が一マルウェアに感染した場合に備えて、バックアップデータから復旧する手順やマニュアルを整備しておくことも対策の一つです。マルウェアの感染が疑われる場合、マルウェアを駆除したとしても脅威が完全に解消され、正常な状態となったのか確認できないケースも想定されます。バックアップデータから正常な状態に戻すための手順を整えておくことで、万が一の事態が発生した際にも迅速に復旧しやすいのでお勧めです。

セキュリティ対策ソリューションを導入する

端末やネットワークを脅威から守る、セキュリティ対策ソリューションを導入することも重要なポイントです。セキュリティ対策ソリューションは、マルウェアの侵入を防ぐとともに、組織内の不審な通信や操作を検知したり、感染した端末をネットワークから遮断したりする機能を備えているものもあります。こうしたソリューションの導入により、脅威の侵入防止とインシデント発生時の早期対応を両立させていくことが大切です。

マルウェア対策で押さえておくべきポイント

マルウェア対策を講じる上で、特に重要度の高いポイントをご紹介します。次に挙げる2点を実践し、マルウェア対策の強化を図ることが大切です。

情報資産を守るという意識を組織や個人で強化する

サイバー犯罪についてのニュースを耳にすると、漏洩した情報の件数や損害額などに着目しがちですが、機密情報などの情報資産が失われることによる組織の損失にも目を向けるべきです。マルウェア感染の被害に遭った場合には、社会的信用の失墜や経済的な損失などの重大なリスクが発生し得ることを具体的に周知し、情報資産を守るという意識を組織や個人で強化することが重要です。

無料のセキュリティソフトウェアやツールの導入で安心しない

マルウェア対策に効果があると称した無料のセキュリティソフトウェアも、数多く提供されています。しかし、無償提供されているソフトウェアは十分な効果があるとは限らないほか、セキュリティツールと偽った不正なプログラムの可能性もあります。無料のセキュリティソフトウェアを導入すれば対策になると、安易に考えないことが大切です。

適切なマルウェア対策を講じて、組織を脅威から守る

マルウェアへの対策は、IT機器やネットワークを利用している組織であれば、例外なく講じるべきです。また、マルウェアの被害が発生した場合にどう対処するかということも、あらかじめ決めておく必要があります。

組織としてマルウェアの脅威に備えるためには、複数の対策でセキュリティを強化する多層防御を講じることをお勧めします。クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」は、組織内にあるすべてのPCのアップデートを徹底し、マルウェアの感染リスクとなる脆弱性の排除をサポートします。加えて、UTMや次世代ファイアウォール、エンドポイントセキュリティなどさまざまなセキュリティ製品と連携し、マルウェア感染の早期把握や、未知の脅威の発見・隔離をお手伝いします。

より安心で信頼性の高いマルウェア対策を講じたい事業者様は、「SKYSEA Client View」の導入をご検討ください。

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