その他、製造業 500CP 400CL

PCの起動・終了ログを勤怠管理システムの出退勤情報と照合

勤務状況を可視化し働き方改革の取り組みを強化

左から、 情報システム室 チームマネージャー:花丸 晃一 様、室長:仁科 純一 様、白川 眞紀子

株式会社共和は、1923年に大阪で創業して以来、ベストセラー商品「オーバンド(輪ゴム)」を筆頭に数々のヒット商品を生み出してきました。自動車用タイヤ、チューブの製造から始まった事業は、輪ゴム・粘着テープ・ツイストタイなどの包装用品から、電材用品、包装用機械・器具、メディカル用品までその幅を大きく広げ、さまざまな分野でお客様からご愛顧いただける商品の開発に注力しています。

導入経緯

多層防御の強化に向けて導入
直感的に使える“操作性”が決め手に

当社は、製造技術に関する情報などを社内で扱っているため、情報セキュリティへの取り組みを以前から重視しており、社内に情報セキュリティ委員会を設置して対策に取り組んでいます。IT資産の適正管理やログの収集・解析を行うためのツールの導入や、メールのウイルスチェック、サンドボックスによるサイバー攻撃対策といった多層防御に取り組むなど、SIerに相談しながら、時代に合わせた最適な対策を実施するようにしています。

「SKYSEA Client View」を導入する前は、別の資産管理ツールを使用していましたが、必要なログを検索するのに時間がかかることや、操作に専門的な知識が必要で、人事異動などで管理担当者が替わった場合の引き継ぎが難しいといった課題がありました。そこでツールの入れ替えを検討することになり、候補に挙がっていた「SKYSEA Client View」を実際に見てみたところ、ログの検索性の良さや解析のしやすさ、管理画面のデザインがわかりやすく専門的な知識がなくても直感的に使えるところが当社の求める要件にあっていたため、導入することに決めました。

導入効果

収集したログをレポートで可視化
“勤務状況の把握”に役立てていきたい

2019年4月から働き方改革関連法が施行され、時間外労働に対して罰則付きの上限規制が設けられることになります。今後は、これまで以上に社員の勤務状況の把握に力を入れ、適切なマネジメントができるように取り組まなければなりません。そのため当社では、「SKYSEA Client View」で収集したクライアントPCの起動・終了時刻のログを、勤怠管理システムに記録されている出退勤などの情報と照合し、勤務状況を可視化する取り組みの準備を進めています。

以前使用していたツールは、ログを検索するために管理者が手動でコマンド入力などの操作を行う必要があり、作業に時間がかかっていましたが、今は条件を入力するだけで簡単に検索できるため、以前よりも手早くログが確認できるようになりました。また、「ログ解析レポート」を使うと、必要なログを抽出してグラフや表として出力できるので、今後、経営層に情報を求められるようなことがあれば、納得してもらいやすい報告資料として提示できるのではないかと思っています。

資産管理の“作業負荷軽減”
専任担当者が不要に

導入当初の予想を超えて活用しているのが、「資産管理」機能です。以前は社内のPCを管理する際に、製造番号やプロダクトIDといった情報をすべて手入力でデータベースに登録していましたが、現在は「資産管理」機能で情報の自動収集が可能になり、作業量を大幅に軽減することができました。導入前は情報の登録を専任で行う担当者がいましたが、今はほかの作業と兼任しても問題なく業務を回せています。

また、当社ではソフトウェアの脆弱性対策として、セキュリティパッチの速やかな適用や、使われていない不要なソフトウェアの削減を推進しているため、定期的にソフトウェアの利用状況を「資産管理」機能で確認しています。最新のWindows更新プログラムやソフトウェアのセキュリティパッチが提供された際は、アプリケーション一覧で適用対象のPCを洗い出し、「ソフトウェア配布」機能でパッチの配布を行っています。これら一連の作業を「資産管理」機能で一元的に行えることで、以前よりも迅速な対応が可能になりました。

“素早い問い合わせ対応”にリモート操作が活躍
今後はWindows 10更新管理機能の活用も検討

情報システム室では、社員から寄せられる社内システムやWindowsの操作方法などの問い合わせにも対応しています。問い合わせがあった際は、社員が使用しているPCの管理番号を伝えてもらい、管理画面上でPCを特定。「リモート操作」機能で社員のPCを遠隔操作しながら説明しています。「PCの管理番号を伝えれば、すぐにリモート操作で対応してくれる」ということは社員にも浸透していて、何か起こったときの安心感につながっているようです。

また、当社ではWindows 7のサポート終了に向けて、Windows 10への入れ替え作業を進めています。Windows 10では大型アップデートを含め、定期的に更新プログラムが公開されるため、これからは更新フローなどの運用環境の整備にも目を向ける必要があります。「SKYSEA Client View」の今後のバージョンアップで、マイクロソフト社から提供される更新プログラムの適用・管理を管理画面上で行える機能が搭載されると聞いていますので、活用していければと考えています。

2018年11月取材

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