政府・官公庁・団体 Professional Edition(GL) 2,025CL(シンクライアント : 1,500CL)

高い安全性と業務効率の両立を目指して

トラブルを未然に防ぐ仕組みを整備
不測の事態にも備えられる環境へ

企画振興部 情報政策課 情報政策班 左から、主査:佐藤 雄也 様、主査:今野 薫 様、主任:滝野 祐

秋田県の南西部に位置する由利本荘市は、秋田県全体の約1割を占める、県内最大の面積を誇る都市です。山・川・海と豊かな自然に囲まれており、農山漁村の持つ長い伝統を受け継ぎながら、教育・福祉・雇用などさまざまな面で住民に寄り添うまちづくりを推進しています。

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導入経緯

システム内で迷子にならない
“直感的な操作性”が導入の決め手に

当市では、ネットワークを「個人番号利用事務系」「LGWAN接続系」「インターネット接続系」の3層に分離しており、そのすべてに「SKYSEA Client View」を導入しています。以前は他社の資産管理ソフトウェアを導入していましたが、運用するなかで使いづらさを感じていたこともあり、サーバーの耐用年数が切れるタイミングで入れ替えを検討することにしました。

同等の機能をそろえた資産管理ツールが多数ある中で「SKYSEA Client View」を選んだ理由の一つは、UIのわかりやすさです。以前使っていたソフトウェアでは、どの操作をすれば何ができるのかを把握するのが難しく、システム内で“迷子”になってしまうことがありました。一方、「SKYSEA Client View」はUIがわかりやすく、迷わず操作することが可能です。

自治体の職員には定期的に異動があるため、ITにあまり詳しくない職員が情報システム部門に配属される場合もあります。そうした職員であっても直感的に操作できるというところが大きなポイントでした。また、当市が導入しているアライドテレシス社のネットワーク機器との連携も決め手の一つです。

導入効果

“ネットワーク自動遮断やデバイス管理”
トラブルやインシデントを未然に防ぐ

新しく入庁した職員には情報セキュリティに関する研修を行っているほか、全職員を対象としたeラーニングの仕組みも用意しています。しかし、いくらセキュリティ教育を行っていても、ウイルス感染時などの非常事態に電話で「LANケーブルを抜く」「無線LANを切断する」といった指示を出してPC使用者に対応してもらうと、初動対応に時間がかかってしまいます。

そこで、エンドポイントセキュリティ対策製品Trend Micro Apex Oneと連携して、不審な挙動があればそのPCをネットワークから自動で遮断できる体制を整備。幸いにもこれまで自動遮断は実行されていませんが、万が一のときもシステム的に制御できることが安心感につながっています。

また、PCのトラブルを未然に防ぐ仕組みも整えています。CPUの温度やバッテリーの劣化を確認できる「端末機異常通知」機能により、PCが故障する前に回収・修理を行うことが可能です。普段、職員のPC状態をこまめにチェックするのは難しいため、設定した値を超えた場合にアラートが上がる機能を活用するようにしています。

“ソフトウェアを一斉に配布”して
資産管理やヘルプデスク業務の負担を軽減

PCの総台数が多いため、庁内では「SKYSEA Client View」を使ってPCを課ごとに振り分けて管理しています。以前、本来あるべき場所にPCが見当たらず、ログから最終使用者を確認したところ、一時的に別の場所で使用していたことがわかりました。こうした使用状況の把握やルールの徹底にも「SKYSEA Client View」のログが役立っています。

また、自治体の業務で使用する全庁共通のアプリケーションは「ソフトウェア配布」で職員のPCにインストール。一斉に配布すれば職員の手間を省けるだけでなく、使ってほしいアプリケーションを確実にインストールしておくことが可能です。全員が同じアプリケーションを使っていればヘルプデスク対応を統一できるため、情報システム部門の負担軽減にもつながります。

なお、ヘルプデスク対応時には「メッセージ機能」も活用中です。職員のPCに、情報システム部門が急ぎの対応中である旨を表示させることで、問い合わせが集中するのを防ぐことができます。そのほか「ノー残業デー」のお知らせや換気を促す案内でもこの機能を使用しています。

展望

ゼロトラストを見据えたネットワーク環境へ
“ログ分析による業務効率の改善”も検討

自治体においてセキュリティの強化は必須ですが、職員が効率的に業務に取り組める環境を目指すことも大切です。だからこそ、当市ではゼロトラストモデルを見据えてシステムやネットワーク環境をより良くしていこうと考えています。

今後はPCのログをビッグデータとして解析し、業務改善に活用していくことを検討中です。さらに、PCを強制的にシャットダウンする機能などを利用した労務管理の徹底にも取り組んでいきたいと思っています。

2023年3月取材

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