医療・福祉

岡山済生会総合病院 様

Light Edition
1,300 CL
Option
リモート操作

複数施設のシステムメンテナンスをリモートで対応 診療前の電源一斉ONでPCトラブルを確認・解決

所在地
岡山県岡山市
岡山済生会総合病院様 外観

岡山済生会総合病院は、医療・保健・福祉の充実、発展のために地域医療に貢献している総合病院で、岡山県の中核病院の一つです。老人福祉施設の運営や、へき地での診療や検診、瀬戸内海巡回診療船「済生丸100」による離島の診療と検診なども行っています。また、急性期病院として、特に救急医療や緩和ケアを含むがん診療にも力を注いでおり、平成14年12月に岡山県で初めて地域がん診療連携拠点病院に指定されています。また、平成28年1月に国体町に入院機能を分離し、新病院をオープンする予定です。

ポイント
岡山県下の済生会系関連施設のPCリプレース作業に操作転送を利用して、作業時間を短縮
診療中でもバックグラウンドで実行できるソフトウェア配布がトラブル対応の効率化に
岩戸 孝 様 /  今谷 真一 様 / 川上 敦史 様

電子カルテとの相性が導入の決め手に

済生会グループでは、数年前からソフトウェアライセンス違反防止への取り組みを強化しており、当院でも効率的に管理できる仕組みを検討した結果、IT資産管理ツールを導入することにしました。選定にあたっては、万が一のトラブルで医療現場に迷惑がかからないよう電子カルテとの相性を重視し、4〜5社のツールを比較検討しました。

その結果、当院が使用している電子カルテ「HOPE/EGMAIN-GX」(富士通)を導入している他病院での共存実績と、マルチディスプレイに対応したリモート操作などが決め手となり、「SKYSEA Client View」を導入しました。こういったツールは、使ってみたいと思える使いやすいUIが非常に重要だと感じますが、そう思えたのが「SKYSEA Client View」でした。

また、導入にあたっては、事前に生理検査部門や放射線部門が使用しているシステムのメーカーにも問い合わせをして、「「SKYSEA Client View」を導入予定だが、既存のシステムとの相性に問題はないか」ということを確認しました。問い合わせをしたなかで、導入に懸念を示されるメーカーが1社もなかったことも決め手の一つになりました。

県下の系列施設のPCメンテナンスをリモート操作と検索グループで効率化

私ども情報管理課は、当院だけでなく岡山県下の済生会系関連施設のシステム・セキュリティ対策・ネットワーク運用管理も担っており、これらの施設のPCのセットアップやメンテナンス・問い合わせ対応なども行っています。「SKYSEA Client View」導入後は、PCがネットワークにつながっていれば、どの施設のPCでも「リモート操作」機能などを活用して対応できるようになりました。吉備病院で電子カルテのリプレースを行った際も、数十台のPCを同時に接続して一斉に操作できるので、作業時間が大幅に短縮され、設定漏れの心配もなく、非常に重宝しています。「SKYSEA Client View」がインストールされていない場合、「セットアップするPCのひな型を作成して全台にコピーする」という作業が必要ですが、ひな型を作成する時間とそれほど変わりなく、全台へのセットアップを完了できました。

また、「バージョンアップ済み」「バージョンアップ未処理」などメンテナンス用の「検索グループ」を作成し、作業終了後は「検索グループ」から削除することで、作業漏れを防ぐ効果が高まり、作業の完遂と効率アップに役立てています。

診療開始前のPC電源一斉起動で状況を確認し、事前にトラブルを解決

以前は、診療開始前に「電子カルテが動かない」という問い合わせを受けても、電話では状況がわからず現場へ出向いて対応していました。大抵はPCを再起動したり、電子カルテを最新の状態にアップデートすることで解決するのですが、アップデートに15〜20分くらいかかるため、患者さんやスタッフに迷惑をかけてしまうこともありました。

「SKYSEA Client View」導入後は、診療開始前にこちらから「電源制御」機能で外来の診療用PCを一斉に起動し、事前に状況を確認することができるようになりました。確認後、電子カルテが起動しないPCを発見すれば、その時点で「リモート操作」機能で対処ができるので、現場まで出向く必要がなくなりました。「SKYSEA Client View」の導入により、システムのトラブルで患者さんやスタッフに迷惑をかけることがほとんどなくなったことは、一番のメリットだと感じています。

また、年に一度、済生会関連施設を含め、約600台の診療用PCの電子カルテを最新版にバージョンアップしているのですが、以前は夜間に各施設の電子カルテのある部屋に出向いて1台ずつ作業する必要がありました。今は、適用時の電源オン / オフも含めて、離れた関連施設でもリモート操作で一斉に作業できるようになり、効率的な対応が可能になりました。

バッチファイルをバックグラウンドで実行、診療中でも電子カルテのログ抽出が可能に

電子カルテでトラブルが発生すると、原因を究明するためにシステムのログを抽出する必要があります。以前は、医師がPCを使用していないタイミングを見計らって抽出していましたが、現在は、ログを抽出するバッチファイルを作成し、「ソフトウェア配布」機能で配布しています。バックグラウンドで実行することが可能ですので、医師の手を止めることなくいつでも抽出できるようになりました。

電子カルテのログは、次の日には上書きされて消えてしまうこともあるため、診療のタイミングを気にせずに問題発生時に素早く抽出できるようになり非常に助かっています。

「SKYSEA Client View」を導入したことで、これまで直接出向いたり、外部へ依頼しなければならなかったトラブルに素早く対応できるようになり、自分たちでサポートツールを持てるようになった効果を十分に感じています。今後は、「SKYSEA Client View」でデバイス管理を行い、USBメモリなどの可搬媒体のセキュリティを強化し、個人情報保護への取り組みを推進していきたいと考えています。

2015年3月取材

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