商社・卸・小売 Light Edition 4,330CL

勤務実態の把握やサービス残業の抑止にログを活用

勤怠管理システムとの連携で勤務時間と打刻データの差を可視化

左から、ロジスティクス本部 情報システム部 管理課 係長:村田 慎弥 様、
ロジスティクス本部 情報システム部 次長:依光 功

旭食品株式会社は、高知県に本社を置く1923年創業の食料品卸売業の会社です。加工食品・冷凍食品・チルド食品・酒類・菓子・家庭用品の卸売業のほか、酒類・惣菜・弁当類の製造販売、水産物の加工販売、料飲店および飲食店等への販売を行っています。また、グループ企業では海外商品の輸入販売、環境事業・売電事業を行っており、食以外のさまざまな事業も幅広く展開しています。

導入効果

“ログオン・ログオフと打刻の時間を照合”
サービス残業の抑止力にも

当社ではもともと他社の資産管理ツールを利用していましたが、使いやすさや機能性に期待して「SKYSEA Client View」に入れ替えました。以来、約10年にわたって活用を続けており、社内のIT資産管理に欠かせない存在となっています。

特に当社で活躍しているのは勤怠管理の場面で、ログオン・ログオフデータを利用し、正確な勤務状況の把握に役立てています。導入した当初は「SKYSEA Client View」で取得したPCの電源ON / OFFのログに従業員コードをひもづけて、勤怠管理システムの打刻データと照合していました。現在は、PCのログオン・ログオフデータを勤怠管理システムに連携した上で、「SKYSEA Client View」の機能のうち操作ログのみ利用できる環境を用意。人事部内で勤怠管理システム上の打刻データと差異がないかをチェックしています。

そこで打刻とログオン・ログオフの時間に大幅な差異が認められた場合は、人事部から各部署の管理職に確認の連絡が入ります。こうした取り組みを従業員にも周知することで、サービス残業の抑止につながりました。

“更新プログラムのキャッシュ配布”
SSIDによるアクセス制限を実施

近年、卸売業界でもランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃対策の重要性に対する理解が深まっています。当社ではグループ企業全体でEDR(Endpoint Detection and Response)製品を導入し、さらにSOC(Security Operation Center)による監視を外部の専門企業に委託。多様化するサイバー攻撃をいち早く検知し、被害を最小限に抑えられる体制を目指しています。

中でも重要な脆弱性対策においては「SKYSEA Client View」の「ソフトウェア配布」機能を活用中です。Windows Updateなど容量が大きい更新プログラムの適用には、ネットワーク負荷軽減のためキャッシュ配布を利用。事業所ごとに設置している共有PCをキャッシュ端末としてインストーラーを配布した後、従業員の各PCに順次展開しています。

そのほか情報漏洩対策として行っているのがWeb閲覧の制限です。業務上でWebサイトの利用が必要になった場合は申請してもらい、期間を限定して許可する運用にしています。また、コロナ禍をきっかけにテレワークを導入した際には、SSIDによるアクセス制限を実施。自宅のWi-FiのSSIDを事前に提出してもらい、許可した識別名以外は接続できないよう設定しています。

トラブル発生など緊急性の高い連絡を
“「メッセージ」で確実に届ける”

普段、社内のやりとりにはグループウェアを使用していますが、インターネットの接続不良といったトラブルが発生した際のお知らせには「メッセージ」機能を活用しています。ブラウザアプリケーションのメールやグループウェアとは異なり、社内ネットワークに接続されていればインターネットにつながっていなくても周知できるので、トラブル時にも安心です。

また、「メッセージ」はPC利用者のデスクトップの最前面に表示されるため、見落とされる可能性が低く、緊急性の高い連絡に適しています。こうした点が社内でも高く評価され、急を要さない連絡にも活用させてほしいと要望が挙がったこともありました。しかし、多用するとアラートとしての機能を失ってしまう可能性があるため、当社では非常時に限定して活用するようにしています。

このように従業員のサポートをはじめ、働きやすく安全なPC環境の実現に向けて、今後も「SKYSEA Client View」を積極的に活用していく予定です。

2024年6月取材

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