その他、製造業
株式会社カーメイトは、創業から53年目を迎えるカー用品総合メーカーです。「CREATE」という理念の下、豊かで安全なカーライフを“創造”しており、現在はカー用品だけでなく、ソフトウェア開発や介護関連事業まで幅広く事業を拡大しています。
当社では、10年以上前からクライアントPCの管理ツールを導入していたのですが、ログが収集されなくなったり、欠損してしまったりというトラブルが発生することがありました。解決までに時間を要するなかで、何か問題が発生した際、調査に必要となるログがないことにとても不安を感じたこともあり、既存ツールのライセンス更新のタイミングで別の管理ツールへの切り替えも検討することになりました。
選定にあたっては、これまで活用していたデバイス制御やWebサイトへのアクセスを制限できる機能を搭載していることに加え、画面のわかりやすさなど操作性の良さも重視しました。また、以前の管理ツールでは問題発生時のサポートに不安を感じることが多かったため、導入後のサポート体制が充実しているかどうかも検討項目に加えました。
最終的に数社の製品に絞り込みましたが、管理画面がわかりやすいことや、PCを社外に持ち出した場合でもインターネット経由でログが取得できることなどから、「SKYSEA Client View」を導入することになりました。導入後、運用に関して何度か問い合わせをしていますが、安心できる対応だと感じています。
「SKYSEA Client View」に切り替えたことで、少ないステップでログの絞り込み検索ができるようになり、必要な情報を素早く確認できるようになりました。当社では「Web閲覧」アラートを活用することで、業務に必要ないと思われる特定のWebサイトに関して、URLやキーワードを指定して閲覧自体を禁止していますが、社員から「業務上必要なWebサイトにアクセスできない」といった問い合わせを受けることがあります。多くの場合は、設定しているキーワードにそのWebサイトが該当してしまっていることが原因ですが、ログ閲覧画面でアラートログに絞り込んでログを見れば、どのキーワードが原因でブロックされているかがひと目でわかるので、それを確認した上で必要なPCについては一定期間だけアクセスを許可しています。以前は、必要なログを得るまでにいくつかの手順が必要となり、結果を得るまでに時間を要していました。しかし、「SKYSEA Client View」では操作手順が少なくログ検索のスピードが速いので、すぐにログを確認でき問い合わせへの回答時間の短縮になっていると感じています。
ファイル共有ソフトウェアやFTPサーバーについては、インターネットを介して情報が流出してしまう可能性があるため、「SKYSEA Client View」のアラート設定で使用の禁止や、使用しようとしたことがすぐに把握できるよう設定しています。また、社員が自身のPC上で共有フォルダを作成できる状況では、サーバーの共有フォルダに対してアクセス権を設定していても、機密情報の漏洩リスクが高まるため、グループポリシーで共有フォルダの作成を禁止した上で、作成を試みた際には通知がくるようにしています。これまでは、セキュリティポリシーはあっても、システム上で制御ができずルールを徹底することが難しい状況でしたが、「SKYSEA Client View」の導入によってセキュリティポリシーに沿った運用ができるようになりました。各種アラートを初めて設定した直後は、「使えなくなった」という問い合わせが社員から多く寄せられましたが、あらためてセキュリティポリシーについて認識してもらう良い機会になったのではないかと感じています。
当社では、取引先店舗で製品PR動画を再生するなどの販促活動にSDカードやDVD-Rを使用したりとデバイスを使う機会が多いため、「デバイス管理」機能を使って情報漏洩対策には注力してきました。USBデバイスに関しては会社支給のものに限定して使用を許可していますが、会社支給以外のUSBデバイスを使用する際には申請書を提出してもらっています。また、申請した期間を超えると使用できなくなるという運用ルールを徹底しています。
現在、当社では2020年のWindows 7のサポート終了に向けて、Windows 10への切り替えを行っています。切り替えに必要なPCの棚卸作業には「SKYSEA Client View」で取得した資産情報を活用しました。OSのバージョンアップ時にはアプリケーションのバージョンアップも必要になりますが、それらの情報を「SKYSEA Client View」でまとめて確認できたので作業をスムーズに進められています。当社では部署や業務によって使用するアプリケーションが異なっており、それぞれについてWindows 10環境で問題なく使用できるか検証が必要です。開発部門ではCADアプリケーションやソフトウェアの開発ツールなど幅広いいろいろなアプリケーションを利用しているため、検証には時間を要します。OSのバージョンアップにはさまざまな作業が必要で、現状把握などの事前準備は素早く完了できることが重要になってきますので、年に2回行われる予定のWindowsのメジャーアップデートの度に「SKYSEA Client View」で取得した資産情報が大いに役立つのではないかと考えています。
また、社員の多様な働き方に対応していくことを考え、Office 365などアプリケーションの一部をクラウドサービスに切り替えたり、ネットワーク環境の改善なども行ってきました。今後はさらにICTの活用を推進していきたいと考えていますので、利用状況の把握など適切な管理に「SKYSEA Client View」を活用していければと思います。
2018年3月取材
注目コンテンツ