その他、サービス業 500CP 430CL
オプション:不許可端末遮断、ITセキュリティ対策強化

主要取引先から求められるセキュリティレベルを確保

ソフトウェア更新管理の効率化や問題発生時の速やかな対処に活用

管理本部 情報品質部 部長:納身 喜裕

1965年に無線設備保全会社として、大阪市で創立した技研電子株式会社は、主要取引先である大手電機メーカー様とそのグループ企業の技術協力会社として、ITシステムや情報通信システムの設計・検査・調整・工事・保守などの技術サービスに携わり、社会の情報通信インフラの安定運用に貢献する事業を中心として、ICTやモバイルに関わるさまざまな事業を手掛けています。

導入経緯

主要取引先からの要請を受け
“外部デバイスの管理強化”を目的に導入

当社は、主要取引先を通じて、自治体の防災無線や携帯電話基地局などの設備の運用・保守に携わっています。これらの業務では非公開情報を取り扱うことが多く、情報セキュリティ対策には早くから力を入れてきました。特に、PCや図面、手順書といった資料の持ち出しが頻繁に発生するため、情報の持ち出しはすべて独自のワークフローシステムで管理するなど、徹底的に規制しています。

2000年代に入り、業務でUSBデバイスの利用が増えるにつれて、世間ではUSBデバイスが起因となる情報漏洩が問題視されるようになりました。社内でも具体的な対策に向けて動き出していたところ、お客様からもUSBデバイスを含む外部デバイスなどの管理を強化してほしいと要請を受け、本格的に対応を検討することに。当時、社内では資産管理に特化したソフトウェアを使用していたため外部デバイスの制御ができず、入れ替えが必要でした。そこで、お客様が示された要件をカバーできる2商品を比較し、設定画面がわかりやすく、必要な情報がひと目で確認できる「SKYSEA Client View」に決定しました。

導入効果

“ソフトウェアの更新管理も一本化”
PCの運用管理に対する負荷を軽減

お客様からはほかにも、ソフトウェアのライセンス管理やウイルス対策ソフトウェアのバージョン管理、さらに、私物PCを社内ネットワークに接続した際の検知といった条件が示されましたが、これらはすべて「SKYSEA Client View」で対応できました。

また、OSやアプリケーションの更新プログラムがリリースされた際は、社内のシステムに影響がないことが確認でき次第、できる限り早めに対応することがセキュリティ対策として大切だと考えています。Windows 10の各種更新プログラムを、社員のPCへ配布・適用する際は「更新プログラム配布管理」機能や「Windows 10更新制御」機能で行っているほか、ソフトウェアのアップデートには、保守契約ユーザー用Webサイトからダウンロードできるスクリプトを活用しながら「ソフトウェア配布」機能でアップデーターを配布しています。Windows 10の更新プログラムはWSUSでも制御できますが、当社のように管理するPCが数百台程度であれば、「SKYSEA Client View」で行うほうが効率的です。こうしてIT資産管理業務を一本化することで、管理者が複数のシステムを並行して使用する必要がなくなり、負担軽減にも役立っています。

ネットワーク自動遮断で
問題発生時の“迅速な対応”が可能に

セキュリティインシデントの発生時は、被害を拡大させないためにも、迅速な対応が重要です。万が一マルウェアを検知した際は、「ITセキュリティ対策強化」オプションの「検疫ソフトウェアイベントログ監視」機能により、ウイルス対策ソフトウェアと「SKYSEA Client View」を連携させることで、当該PCをネットワークから自動遮断できるようになりました。なお、その間もPCと「SKYSEA Client View」の通信は継続しているので、「リモート操作」機能で該当のPC画面を確認でき、その後の対処もスムーズに行えます。また社内では、このようなインシデント発生時や、社内ルールに反した操作が疑われる場合、ログを確認しています。社外勤務が発生する社員に支給しているPCは基本的にシンクライアントですが、もし紛失などがあっても、シンクライアント端末内に重要なファイルが残っていないか、ログから確認できます。

以前は「SKYSEA Client View」とシンクライアントシステムの両方で各種操作制御を行っていましたが、2020年にシンクライアントシステムを「SKYDIV Desktop Client」に入れ替えてから、ほとんどの制御を「SKYSEA Client View」のみで実施しています。必要な設定はこれ一つで十分可能なので、問題なく使用できています。

展望

“新たな脅威にも対応”できる
機能拡張に今後も期待

「SKYSEA Client View」はアップデートの頻度が高く、刻々と変化していく脅威にも対応しやすいことが魅力だと感じています。例えば、導入当時はできなかったバックグラウンドで動作しているシステムのログ収集が可能になったことで、マルウェアの起動元の特定がしやすくなりました※1。万が一インシデントが発生しても、スムーズな対応が可能になり安心です。

今後も最新の脅威に対応した機能の追加に期待しています。クラウドの利用増加が予想されるので、外部オンラインストレージのログの確認や、操作を制御する機能が搭載されたらぜひ使用してみたいです。

  • ※1 「ITセキュリティ対策強化」オプションの機能です。

2021年8月取材

注目コンテンツ

ページのトップへ
ささいなご質問にも専門スタッフがお答えします!導入相談Cafe 詳しくはこちら