商社・卸・小売 S1 Cloud Edition 58CL(シンクライアント : 5CL)

自社だけでなくお客様や取引先にも安心してもらえる対策を

クラウド版への移行後も変わらない多様なログの取得と操作性

左から、経理部 システム担当:小林 大地 様、 管理本部 総務部 総務担当: 岳志

株式会社コパ・コーポレーションは、テレビ通販や店頭での実演販売を通じて商品の販売促進を行うほか、その経験を基にさまざまな商品の企画・開発を手掛けています。実演販売を直接見ることができる店舗「デモカウ」や、同ECサイトも展開中。

導入経緯

管理負荷を低減するためクラウド版に移行
決め手は“AVD上の操作ログも取得できる”こと

商品の企画から卸まで行う当社は幅広い取引先とつながっており、上場を目指すなかで、信頼のおける企業として認めていただくためプライバシーマークの取得は欠かせないと考えていました。そこで、セキュリティをより強固にする対策が必要と判断し、2017年にPCやUSBメモリなどを効率よく管理できるツールとして「SKYSEA Client View」のオンプレミス版を導入。プライバシーマークも取得できました。

その後、コロナ禍により始まったリモートワーク環境の整備でさらなるセキュリティ強化が必要になりましたが、限られた人数では対応に限界があります。管理負荷を下げるため、自社でのサーバーの管理が不要なクラウドでの運用を検討することに。

当社がリモートワークで使用しているAzure Virtual Desktop(以下、AVD)に対応していることを要件にいくつかの製品を調べてみましたが、AVD上でのログが取得できるツールはほとんどありませんでした。幸い、「SKYSEA Client View」がAVDにも対応していたため無事に移行でき、オンプレミス版と変わらない機能、操作性で運用を続けています。

導入効果

データを持ち出す際のルールを徹底
“万が一の場合に原因究明できる体制”も整備

最近でもUSBメモリやPCの紛失によるセキュリティ事故のニュースがたびたび報道されています。事故を防ぐためには何かしらの制限が必要ですが、当社では動画データを持ち出す機会が多いため、USBメモリやSDカードの使用自体を制限すると業務に支障を来すことに。そこで、外部記憶媒体には機密情報を入れないというルールの周知・徹底を図っています。

その上で、万が一の場合を想定した対策も行っており、誤って持ち出したデータから情報漏洩が発生した際には、操作ログから素早く原因究明に取り組める体制を整えています。「SKYSEA Client View」はPCだけでなくUSBメモリやSDカードの使用状況もわかるので、データが持ち出された経緯を把握し、再発防止に役立てることが可能です。

また、紛失と同様に注意しなければならないのが、使用されていないPCの放置です。PCのログオン・ログオフを定期的にチェックし、一定期間起動されていなければ回収。併せてWindowsのバージョンも定期的に確認し、更新できていないPCがあれば、使用者に連絡して更新を促しています。

当社ではこうしたセキュリティ対策について、まずは自分たちで検討した後、普段から付き合いのある販売会社に相談しています。自社に必要な対策やその理由を事前に考えた上で提案を受ければ、より効果的な対策につなげられるからです。

社員の業務をサポートするために
“操作ログやメッセージ機能”を活用

セキュリティ対策以外の部分でも、業務を円滑に進めるために「SKYSEA Client View」を活用しています。例えば、複数の社員がアクセスできるサーバーでは、ファイルを誤って移動したり、消去したりとミスが起こることも。「ファイルが見当たらない」という問い合わせがあったときは、ログから「誰が」「いつ」「どんな操作をしたのか」を確認して、場合によってはファイルを戻すなどの作業を行っています。

また、社員への連絡手段として「メッセージ」機能も活用中です。トラブル対応など緊急性が高い内容はもちろん、コロナ禍においては換気や消毒を促すメッセージも一斉に送っていました。各PCの画面上に表示されるので、メールやチャットのような見落としが少なく、確実に情報を伝えられます。

展望

社外でも安心してPCを利用するために
“紛失端末制御やソフトウェア配布”の利用を検討

今後、営業職の社員はPCを社外でも使用する予定です。そのため、万が一PCを紛失したり盗難に遭ったりした場合に備えて、現状オンプレミス版だけに搭載されている「紛失端末制御」機能が、クラウド版でも使えるようになることを期待しています。有事の際にも遠隔で画面ロックやデータ削除を実施できるようになっていれば、管理する側としても安心です。

また、セキュリティ対策を強固にするためにも、ソフトウェアや更新プログラムなどを「SKYSEA Client View」で配布・適用していきたいと考えています。現在は適用状況を確認して未適用の社員に連絡を入れ、それぞれに対応してもらっていますが、「ソフトウェア配布」機能を活用すれば、PC環境がより安全になるはずです。

2022年11月取材

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