政府・官公庁・団体 Light Edition(GL) 951CL(※うちシンクライアント:300CL)
オプション:EDRプラスパック(300CL)

セキュリティ強化と業務の省力化を両立

メンテナンス作業の効率化で
職員1人分相当の働きを実感

左から、政策推進課情報政策係 係長:中村 達哉 様、政策推進課情報政策係:志賀 昭仁

八雲町様では、本庁舎はもちろん公民館や図書館で使用しているPCも含めて一括で管理する中で、主に遠隔地のメンテナンス作業やトラブル対応の効率化を目的として、2011年に「SKYSEA Client View」を導入。以来、幅広い機能をセキュリティ強化と業務効率化の両立にお役立ていただいています。その詳しい活用法について、政策推進課情報政策係の中村 達哉 様と志賀 昭仁 様にお話を伺いました。

八雲町は北海道の南西部にある渡島半島の中央に位置し、太平洋と日本海の二つの海に面する自然豊かな町です。水産業をはじめ酪農や農業などの第1次産業が盛んなほか、北海道土産として有名な「木彫り熊」の発祥地としても知られています。

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導入経緯

“業務効率化だけでなくセキュリティリテラシー向上”
導入から10年以上にわたり幅広い機能を活用中

当町の情報政策係では、本庁舎だけでなく町の公民館や図書館などで使用されているPCも含めて一括で管理しています。台数が多い上に拠点も離れており、メンテナンスやトラブル対応に手間がかかるため、そうした業務の効率化を目的として、2011年に「SKYSEA Client View」を導入しました。

以来、10年以上にわたりさまざまな業務で「SKYSEA Client View」を活用しており、当町のセキュリティポリシーを守る上で不可欠な存在です。だからこそ、アップデート情報の公開後はなるべく早く適用するなど、機能面でもセキュリティ面でも最適な状態にしておくよう意識して運用しています。

導入後は管理者としての業務が効率化されたのはもちろん、職員のセキュリティリテラシー向上にも効果を発揮していると感じています。ファイルをどこに移動したか、どんなWebサイトを閲覧したか、といった詳細なログが残るため、それが「危険な行動は取らないようにしよう」という抑止力につながっているようです。

導入効果

“ヘルプデスク対応やメンテナンス作業を効率化”
限られた人員で手厚いサポートが可能に

当町は全国の自治体の中でもトップクラスに面積が広く、PCトラブルやメンテナンスのたびに現地を訪れて作業していると、移動に膨大な時間がかかってしまいます。そこで、頻繁に活用しているのが「リモート操作」機能です。現地まで行かなくても、自席の管理機から各拠点のPCを遠隔で操作できるので、業務効率が格段に上がりました。

職員からもリモート操作を前提として問い合わせが入るため、トラブル発生時のオペレーションがスムーズに。PC画面にエラー表示が出た場合も、自身で無理に解決しようとせず、画面をそのまま保全した状態で連絡を入れてくれるので、管理者側としては今まで以上に状況が把握しやすくなりました。

また、IT資産管理でも「SKYSEA Client View」を積極的に活用しています。例えば、一部のPCを入れ替える際に「SKYSEA Client View」で各PCの空き容量を確認するといった使い方も。

ヘルプデスク対応やメンテナンス作業をはじめ、さまざまな場面で「SKYSEA Client View」の機能が業務効率化につながっており、その働きは職員1人分以上に相当すると感じています。予算を要求する際も、「『SKYSEA Client View』はシステム費ではなく人件費だ」とアピールしているほどです。

全国の自治体から問い合わせが殺到した
“Windows アップデートの効率化”

PC管理において、サイバー攻撃のリスクを軽減するためになるべく速やかに対応したいのが、Windows 更新プログラムの適用です。しかし、業務への影響を考慮したり、全PCの適用状況を確認したりと、対応には手間がかかります。それを少しでも抑えるため、当町では「SKYSEA Client View」の「ソフトウェア配布」機能を使って、業務に支障が出ないようサイレントインストールする手法を採用しています。

特にWindowsの大型アップデート「FU(Feature Update)」は、一度に配布するとネットワーク帯域を占領してしまうため、負荷を分散させる工夫が必要でした。試行錯誤を繰り返した結果、「1日10台を目安に期間を指定してスクリプトで配布」「スクリプトの配信~実行完了までの時間は余裕を持って指定する」など、スムーズに適用できる「SKYSEA Client View」の設定を発見。職員からの問い合わせも少なくなり、更新プログラムの適用にかかる工数が削減されました。

当町のWebサイトにて公開している職員ブログでこの方法を紹介したところ、全国の自治体から多数の問い合わせをいただくなど、大きな反響がありました。

また、スクリプトによるファイル配布は普段のメンテナンス作業にも活用しています。例えば「Microsoft IMEが立ち上がらない」という問い合わせがあった際は、Microsoft IMEを再起動するスクリプトを作成して配布・実行。リモート操作をせずとも職員のPCで指定の動作を実行させることができるので、ヘルプデスク対応の省力化につながっています。

“緊急性が高いEDR製品のアラート”
使い慣れた管理コンソールからすぐに確認できる

2020年に改定された「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では、自治体情報システム強靱化モデルとして、従来のαモデルに加えて新たにβモデルが発表されました。

βモデルでは、クラウドサービスの普及などを受けて一部システムをインターネット接続系に移管するなど、業務効率の向上が重視されています。自治体の業務においても、今後ますますクラウドサービスの利用が進んでいくと予想されることから、当町もその流れに対応するべく早々にβモデルへの移行を決定。

βモデルでは業務効率が上がって便利になる分、セキュリティの強化策としてEDR製品の導入が推奨されています。そこで当町では、「SKYSEA Client View」のオプションとして、EDR製品「FFRI yarai」との連携を強化した「EDRプラスパック」を導入しました。

新しいソフトウェアを導入した場合、一般的には専用の管理コンソールが用意され、製品ごとにログインが必要になります。一方「EDRプラスパック」なら、「FFRI yarai」が検知したアラートを「SKYSEA Client View」上で確認することができるため、その都度ログインし直す必要がありません。

エンドポイントで異常が検知された場合は迅速な対応が必要になるため、使い慣れた「SKYSEA Client View」の管理コンソールでアラートの詳細が確認できる点は大きなメリットです。

“デバイス管理やメッセージ機能”
職員の業務を陰ながらサポート

当町ではPC管理やヘルプデスク対応だけでなく、デバイス管理や業務のサポートなどで日常的に「SKYSEA Client View」を活用しています。

例えば 、USBメモリは1台ずつ「SKYSEA Client View」上で管理番号を付与して管理。使用目的や期間を各部署から申請してもらった上で、「SKYSEA Client View」から許可を出してUSBメモリを割り振る運用をしています。私物はもちろん、管理番号が割り振られているUSBメモリであっても、申請した期間外は一切使用できません。

また、行方不明になったファイルを探すために操作ログをたどったり、出退勤のタイミングでシステムへの打刻を促すメッセージを出したりと、日々の業務をサポートする上でも「SKYSEA Client View」は欠かせません。

職員にとっては「システムやPCが業務に支障なく毎日動いている」「トラブルがあればすぐに遠隔でサポートしてもらえる」という状態がもはや当たり前になっています。そうしたサポートを私たちが何でもないことのように提供できているのは、「SKYSEA Client View」の活用があってこそです。今後も自治体に求められるセキュリティ対策を迅速に取り入れて柔軟に対応していく一方、さらなる業務効率化を目指して活用の幅を広げていきたいと考えています。

2023年9月取材

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