連携ツールやログの活用で情報漏洩対策を強化

Webアップロードの内容や
個人情報の保管状況を可視化

左から、業務企画（情報システム担当）：深谷梨香 様、業務企画（情報システム担当）課長代理：御舩陽子 様

会社概要

トライアロー株式会社は、IT分野、通信分野、建設分野などで技術系人材サービスを提供しています。人手不足の現場に対する人材派遣だけでなく、受託開発事業や VR、IoT、機械学習等の技術を駆使したソリューション事業も展開。クライアントのニーズに応じた包括的なサービスを提供しています。

事業理念

単なる人材派遣会社の枠にとどまらず、人手不足に伴う現場のさまざまな課題に向き合い、「人」と「技術」の最適な組み合わせで現場の課題にアプローチします。働く人それぞれが持つ技術力を最大限に引き出し、生み出す価値を最大化。一人ひとりに新たなスキル取得の機会を提供しながら、成長と発展を促進します。トライアロー株式会社は、単なる人材供給先ではなく、パートナーシップを築き、共に成長するビジネスシステムを構築していきます。

所在地
東京都港区
Webサイト
https://www.tri-arrow.co.jp/

導入経緯

ツールの導入効果を高めるため
“UIのわかりやすさや操作性”を重視

当社では、年々サイバー攻撃が激化している情勢を踏まえ、情報漏洩対策の強化を目的に資産管理ツールの導入を検討していました。その際に重視した機能的な要件が、UIのわかりやすさや操作性の高さ、URLごとのアクセス制限、Webアップロードやファイルアクセス制限等が行えることです。

さらに、定期的に収集するログをリスク分析などに活用できることも考慮し「SKYSEA Client View」を採用しました。

導入効果

思わぬデータ流出につながる
“Webアップロードのログ”をこまめにチェック

当社では、個人情報を扱う機会が多分にあるため、情報漏洩リスクを軽減する対策が不可欠です。特にファイルのWebアップロードについては、思わぬデータ流出が起こり得ることから、「SKYSEA Client View」で取得したログを自動収集し、EAI（Enterprise Application Integration）ツールやMicrosoftソリューション等を活用しながらダッシュボード化しています。

そこから「誰が」「どのWebサイトに」「何を」アップロードしたかを定期的に確認し、聞き取りを実施。このように、「SKYSEA Client View」のログの可視化によって利用者のファイルアップロードの傾向を把握することで、情報漏洩対策を講じています。

また、Webアップロードだけでなく、リスクが高いWebサイトにアクセスしようとしていた場合も、特定の条件を用いてアラート通知・制御。それと同時に、アクセスの意図や目的の聞き取りも行っています。

“PCの強制シャットダウン”で
消し忘れによるセキュリティリスクを軽減

ランサムウェアをはじめとしたマルウェアが侵入後に活動を拡大させる時間帯は、深夜が多いといわれています。そのため、夜間に電源がついたままのPCがあると、感染拡大のリスクが増してしまい危険です。そこで当社では、決められた時間外にPCが起動していないかどうかをチェックし、万が一起動している場合にはシャットダウンするよう「SKYSEA Client View」で設定しています。

また、サーバーを含むネットワーク機器の稼働状況が確認できる機能も、日々の業務を安定して行う上で不可欠です。トラブルや故障で稼働が停止すれば、業務に支障が出てしまいます。そのため、サーバーの通信状況に異常があればすぐにアラートが上がるよう設定し、トラブルに素早く気づいて対応できる体制を整えています。

展望

個人情報を含むファイルの保管状況を
“「すみずみ君」との連携”で可視化

当社では多くの個人情報を扱うため、その管理には十分に注意しなければなりません。そのため、「SKYSEA Client View」と連携している個人情報ファイル検出ツール「すみずみ君」^※1も併せて導入しています。「すみずみ君」を活用すれば、住所や電話番号、名前などを検出し、PCに保存されている個人情報ファイルの件数や内容を可視化することが可能です。

現在は定期的に「すみずみ君」を稼働させて、その結果を情報システム担当が確認していますが、今後はほかのソリューションとの自動連携も検討しています。社内全体で各PC内にどのような個人情報ファイルがどれだけ保管されているかを可視化・周知することで、個人情報のより安全な管理を徹底していく予定です。