左から、グループIT本部 ワークスタイルインフラ部 ユーザーインフラ室 室長:池田 和俊 様、
グループIT本部 ワークスタイルインフラ部 ユーザーインフラ室 シニアコンサルタント:源常 冴 様、
グループIT本部 ワークスタイルインフラ部 部長:水戸 宗友 様
パーソルグループは「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、人材派遣サービス、転職サービス、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織に関わる多様なサービスを提供しています。人とテクノロジーの融合による次世代のイノベーション開発、アジア・パシフィック地域を中心とした海外でのサービス拡大にも積極的に取り組み、生涯にわたって一人ひとりの「はたらく」をサポートしています。
パーソルグループは時代の要請にあわせ複数の企業統合もありながら総合人材サービスとして成長しており、企業ごとにログ管理やIT資産管理の方法が異なっていることが課題でした。そこで、グループ全体のセキュリティを強化していくため、統合時にあらためてグループとしてのポリシーを策定。ログやIT資産を管理するツールも統一することになり、「SKYSEA Client View」を導入しました。2017年の導入以降、大きなトラブルもなく、安定して一元的な運用ができています。
普段は、私どもワークスタイルインフラ部のうち数名が「SKYSEA Client View」の管理者権限を持ち、グループ全体を管理。さらに、グループ各社のPC管理担当者が「SKYSEA Client View」の準管理者として、その企業内の管理を行っています。準管理者には自身が所属する企業の情報のみ閲覧できるように設定するなど、柔軟な運用が可能で効率的です。
Windows Updateなどソフトウェアの更新プログラムの迅速な適用は、脆弱性対策の強化に欠かせません。しかし、アップデートにより社内のシステム等に影響が出る恐れがあるため、まず当社では業務に支障がないかの検証を行っています。その後、問題ないことが確認できたら全社的に展開するというのが通常の流れです。
更新プログラムを配布する際には、対応してほしい作業や期間を「SKYSEA Client View」の「メッセージ」機能で配信。PCのデスクトップに直接表示させることで見落としを防ぎ、スムーズな適用を促すことができます。その後、更新プログラムが適用されたかどうかを「SKYSEA Client View」から確認し、期日を過ぎても対応していない場合は、該当のアプリケーションの起動に制限をかけるなどの対処を行っています。
また、当社ではリモートワークを導入しているため、業務時のネットワーク環境は従業員によってさまざまです。なかには、自宅のインターネット回線が従量課金制になっている従業員もいるため、容量が大きい更新プログラムを送付するのが難しい場合も。そこで、「アンケート」機能を使って更新プログラムを配布していいかどうかを事前に確認し、従業員の負担にならないように対応しています。
「SKYSEA Client View」は資産情報を毎日自動で収集しているため、常に最新の情報を確認することができます。その情報は、全社的に導入している標準アプリケーション以外に、どんなアプリケーションをインストールしているかなどの棚卸にも活用中です。さらに、自社の資産管理台帳システムと日次で連携させることで、当社の仕組みや体制に合わせた管理が可能になりました。
また、USBメモリ等のデバイス制御にも「SKYSEA Client View」を使用しています。「読み取り専用」「使用不可能」などグループ企業ごとに異なる設定ができるので、各グループ企業の業務内容に合わせた運用が可能です。
例えば個人情報を取り扱うグループ企業では、より厳密にデータ管理を行う必要があるため、USBメモリの使用自体をNGとしています。例外的にUSBメモリを貸し出す際も、「シリアルナンバー」「ユーザー」「期間」の指定は必須です。各従業員が当グループの専用Webサイトで申請し、セキュリティ部門が許可した場合のみ、私どもが「SKYSEA Client View」から許可するという運用にしています。
なお、当社では2万5,000台ものPCを管理するため、「SKYSEA Client View」の複数のマスターサーバーを統括するグローバルマスターサーバーを構築しています。今後も安定した動作環境を整備するとともに、より効果的な活用方法を探っていく予定です。
2024年3月取材
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