左から、公共情報システム本部 公共運用部 ICTサービスチーム:和気 拓也 様、法人医療システム本部 医療システム部 業務チーム ネットワークエンジニア:遠藤 卓哉 様、管理本部 総務部:梅津 裕斗 様
福島情報処理センターは昭和40年の設立以来、福島県内の自治体や民間企業、さらに医療介護機関等に最先端の技術、広範囲な業務知識とノウハウ、安全な情報管理、安定したシステム運用、それらすべてをワンストップで提供してきました。今後もお客様にとって信頼していただけるITソリューション・パートナーとして、チャレンジし続けます。
当社では、10年以上継続して一つのIT資産管理ツールを運用していました。しかし、ブラウザの最新バージョンのログが取得できないなど、適切なIT運用管理に不都合な点があったため、ほかのツールへの入れ替えを検討することに。
「SKYSEA Client View」を導入した一番の決め手は、収集するログの多さとUIのわかりやすさです。当社は、一般的な情報システム部門の業務を、各部署から数名ずつ選出された「システム委員会」で担っているため、担当が変更になった場合でもすぐに扱える操作性が欠かせません。また、以前はネットワークへの接続を許可していない端末の接続検知を別のシステムで管理していましたが、「SKYSEA Client View」のオプション機能「不許可端末遮断」を追加して一元管理できることも決め手の一つになりました。
「SKYSEA Client View」を導入して、社内で使用しているブラウザのログが取得できるようになり、不測の事態が発生した際に原因を追究できる環境が整いました。必要なログが足りないために原因を追究できなければ、お客様や取引先への説明責任が果たせません。詳細な操作を確認できるログの収集は、信用される企業として最低限必要なことだと考えています。
また、以前のIT資産管理は、IT資産管理ツールが収集する情報だけでは必要な内容が足りず、表計算ソフトウェアに手入力した情報と併せて確認する必要がありました。そのため、作業や確認が煩雑になってしまうことも課題に。
現在は「SKYSEA Client View」が収集するさまざまな情報に加え、レンタルPCの返却時期など自動で収集できない情報を任意項目として資産情報に追加して、一元管理できるようになりました。任意項目をCSV形式のファイルからインポートできる点も、管理の効率化に役立っています。
私どもの事業の一つがデータセンターの運営です。そのため、お預かりした情報の漏洩は絶対に許されません。ISMSやPマークの取得はもちろん、お客様に「これくらいやっていて当然」だと思われる対策は、当たり前に実施している必要があると考えています。例えば、紛失や盗難のリスクが高いUSBメモリの使用は、基本的に禁止です。使用する際には自社で開発した専用のシステムで申請を行い、「SKYSEA Client View」に登録済みのUSBメモリだけが使用できます。また、「資産管理」機能の「USBデバイス内の最終ファイル情報収集設定」を有効にすることで、万が一、紛失が発生した際には、USBメモリ内に重要なデータが残っていなかったかを確認することも可能です。
そのほかにも、許可していないアプリケーションのインストールを禁止しています。従業員が使用するアカウントに管理者権限をつけないことはもちろんですが、「install.exe」や「setup.exe」、Windowsアプリケーションのインストール用ファイル形式「.msi」の実行を「SKYSEA Client View」で検知。実行を確認した際には注意を促しています。
現状、IPアドレスの割り当てには、表計算ソフトウェアで作成した管理表を活用していますが、人の手による管理ではどうしても競合が発生してしまうことがあります。そこで、「IPアドレス管理」機能を活用してIPアドレスの競合防止に役立てることを検討中です。
また、労働時間の適切な管理にも役立てられないか模索しています。勤怠管理システムだけでは、サービス残業している社員がいないか実態を把握できません。総務部で「起動・終了」ログや、「ファイルアクセス」ログなどをチェックすることで、仮にサービス残業している社員が見つかったとき、注意を促していけると考えています。
2025年4月取材
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