ライセンス管理が複雑になってしまう原因

ライセンス管理が複雑になってしまう原因

ライセンス管理は、非常に複雑で手間が掛かるものだと言われます。それは、ソフトウェアメーカーによってライセンスの提供形態に違いがあったり、同じメーカーであっても購入方法などによって複数の種類が存在するためです。ここでは、代表的なライセンス形態や種類をご紹介します。

ライセンス形態 説明
パッケージライセンス

パッケージ商品に対するライセンスです。1台のコンピューターにインストールすると、1つライセンスが消費されます。資産情報収集により、取得されたアプリケーションのインストール情報をもとに過不足計算が行われます。

● ダウングレード使用権
所有ライセンスの下位バージョンを使用できるライセンスです。

● 重複インストール権
すでにライセンスが割り当てられている端末に対して、下位バージョンのインストールを許可するライセンスです。

● セカンドライセンス
正規ライセンスのユーザーのみ、正規のライセンスとは別に、使用条件を限定して使用できるライセンスです。

プレインストール コンピューターの購入時に付属しているライセンスです。
ユーザー固定ライセンス ユーザーベースで取得するライセンスです。1ユーザーに対して、1つライセンスが消費されます。
プロセッサライセンス 物理CPUの個数ベースで取得するライセンスです。ソフトウェアをインストールするハードウェア上のプロセッサ(CPU)ごとに、1つのライセンスが消費されます。
サーバーライセンス サーバーソフトウェアが稼働するサーバーに対してライセンスが消費されます。
クライアント
アクセスライセンス
サーバーにアクセスするデバイスまたはユーザーに対してライセンスが消費されます。
同時接続ライセンス サーバーに同時にアクセスするデバイス(ユーザー)数ベースで取得するライセンスです。
監視対象
マシン数ライセンス
ソフトウェアが監視対象とする端末台数に対してライセンスが消費されます。
サイトライセンス ソフトウェアを利用する建物(サイト)に対してライセンスが消費されます。
規模ライセンス ボリュームライセンスや規模(コンピューター台数や社員数)に応じて価格の決まるライセンスです。規模ライセンスを使用している部署は、インストール台数分のライセンスが割り当てられたものとします。
ライセンスに付帯される契約

● アップグレード版
下位バージョンのライセンスを所有していることを前提として使用できる契約形態です。

● 使用期限契約ライセンス
使用期限が定められた契約形態です。

● バージョンアップ利用
定められた期間内であれば最新バージョンのソフトウェアが使用できる契約形態です。

ライセンス管理を行うためには、ライセンス形態を正しく理解し、それにあったライセンス管理を行わなければ、ソフトウェア資産が管理できているとは言えません。しかし、上記のような複雑なライセンス形態にあわせて、手作業でライセンス管理を行おうとすると膨大な工数と、深いライセンス管理の知識が不可欠になります。

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