『孫子』は、2500年前の中国春秋時代に生まれた、最古にして最強の兵法書です。戦史研究の結果から、戦争に勝つための原理原則を分析して作られており、兵法書としてはもっとも著名なものとされています。
現在の情報化社会において、情報セキュリティ事件・事故による被害が問題視されており、情報セキュリティ対策が重要視されています。この情報セキュリティ対策は、2500年前から語り継がれる『孫子』の観点から見て、経営にどれほど重要なものなのでしょうか。
情報セキュリティ事故の被害に遭う前に、情報セキュリティ対策の重要性をきちんと認識し、対策を講じていただくことは大事なことです。“『孫子』に学ぶ情報セキュリティ”では、『孫子』により説かれた言葉を例にあげ、情報セキュリティについてきちんと認識した上で、手を打つために心がけるべきことをご紹介します。

- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経営戦略部長兼プリンシパル - 酒井 英之
慶應義塾大学経済学部卒業後、ブラザー工業入社。
27歳のとき、仲間と広告会社を興すものの事業に失敗。このときの教訓を生かすべく、経営コンサルタントに転身。
「目標達成なくして人材育成なし」をモットーに、成果を出すコンサルティングにこだわり続け、指導した先は300社以上。
主な著書に『スーパー上司力!』(アーク出版)、『稼ぐチームのつくり方』『勝ち組になる会社・なれない会社』(以上、PHP研究所)など。
経済産業大臣認定 中小企業診断士。